ハーグ派展 [雑記]
あっという間に9月も終わり。
友人・知人と楽しい計画が盛りだくさんだったところに、思いがけず遠方から知人が訪ねてきたり、数年ぶりの旧友から声を掛けられて会うことになったりと、交友関係の賑やかな一カ月だった。時節柄か、涼しくなると人恋しくなるのかもしれない。美味しいものをいただいて、たくさんおしゃべりして、楽しい思い出がたくさんできた。
そして秋だから、美術館へも。新潟県立近代美術館で開催中の「オランダ ハーグ派展」を鑑賞。ハーグ派は、フランスのバルビゾン派の影響を強く受けていることから、バルビゾン派のコローやデュプレの作品の展示から始まり、ハーグ派の作品へと見ていくことができるように展示されている。バルビゾン派の作品には馴染みのものも多く、色々なところで出会っているので親しみやすい。ハーグ派も作風は同様で、初めての作品でも違和感なくすんなりと心に入ってくる。ただ、風車や運河・船や海といったバルビゾン派にはないテーマの作品もあり、自分にとっては何か新しい感じがするものでもあった。今まで「ハーグ派」というジャンルを意識して見たことがなかったので、こうして両派を一度に見る事で近代自然主義絵画成立の流れを感じる事ができ、有意義だったと思う。
明日からは10月。ここのところ好天が続いているが、もう雪の心配をしたりしている。
大雨 [雑記]
昨晩から今朝方にかけての雨の降り方はすごかった。
滝のように流れる雨音を気にしながらもいつのまにか寝入ったようだが、真夜中に突然携帯電話のアラーム音が響き渡りびっくり。市からの緊急避難情報だった。幸い我が家のあたりは心配ない地区だが、義母の家が避難準備地区に入るのではないかと不安になる。その後再び避難解除情報が送信されてきて一安心。先月試験送信が突然送られてきた時も驚いたが、まさか実際に使われる事態がくるとは思ってもみないことだった。日頃あまり意識していないが、考えてみれば何本もの川や用水路が市内を横切っているので、豪雨になると浸水する地域も多い。携帯電話を通してのリアルタイムな情報が役立つというものだ。ただ、ソフトな音??とはいえ、夜中のアラーム音に心臓はバクバク。地震の記憶がトラウマになっているのか、必要以上にパニクってしまう。平常心を保つのは結構難しい。
朝が来て、今は何事もなかったように陽が差しているけど。梅雨は一体いつあけるのだろうか?被害の程度は?すっかり準備が整っていたおまつりと花火会場はどうなっているだろう。
過日、知人が結婚。披露宴のデーブルフラワーが我が家にも。ベージュを基調にしたシックなアレンジ。雑誌や写真で見かけるような憧れの色合いだ。
新婚のお二人、末永くお幸せに!
Rubens [雑記]
珍しく、しばらくは雨が続くとの予報。特に今夜遅くには雷を伴った激しい雨になるらしいが、今のところは静かなもの。
またまた持病の坐骨神経痛が出る。6月初旬の暑さの後、比較的涼しかったのに、すっかり夏気分で薄着をしていたのが悪かったよう。体を冷やすのは色々な意味で良くないことだと文字通り「痛感」。それでも2週間ほどたち、体を動かしたり歩いたりするのもだいぶ楽になってはきたが、まだ腰を曲げるのはきつい。体をごまかしながら、ゆっくりやっていくしかない。
そんな腰を庇いつつ、開催二日目の「ルーベンス展」へ。鑑賞前に「ルーベンスの足跡を訪ねて~ベルギー・アントワープ」のお話&上映会に参加。ルーベンスがアトリエを構えたアントワープの街やベルギーの歴史などについてお話を聞く。自分を含め、ルーベンスというと「フランダースの犬」とセットで思い起こす日本人が多いようだが、そもそも「フランダース」ってどこ?というのが正直なところ。今回のお話を聞きやっと理解することができた。ベルギー人ゲストによると、もともとベルギーでは「フランダースの犬」のお話はあまり知られていなかったそう。そういえば原作者はイギリス人でしたよね。アントワープは古くからヨーロッパの港として栄えただけあって、小さいけれど歴史を感じさせる美しい街。いつか行きたい憧れの地がまた一つ増えた。
作品は日本初公開のものも多く、物語性を備えたダイナミックな作品は本当に素晴らしい。中でも『ロムルスとレムスの発見』はローマ建国の伝説を見事に描き上げていて、本物を見ることができて幸運だったと思わせてくれる傑作。「フランダースの犬」のネロが念願かなって最後に見たという『キリストの降架』はルーベンス原画・フォルステルマン版刻の版画版が展示されている。帰りに図録を入手したが、解説も見やすく、美しい本に仕上がっていて、少し得した気分で帰途に就く。
春に植えたたった一株のセージが元気に育ってくれて、日々の料理に重宝している。自分で育てたものを収穫する喜びも味のうち、かな。
桃の節句に [雑記]
昨日も強風が吹き、時折雪も降ったりしていたが、春がそこまで来ていると思うせいか、あまり苦にもならない。長かったこの冬もやっと終わりだろうか。
今日は桃の節句。街の中心部をメインに「越後長岡ひなものがたり」が開催されているので、先日母を誘い、主だったところを見てまわる。市の中心部とはいえ、日頃通る機会のないところも多く、昔からのお店が頑張っているね、などと話しつつウィンドーに飾られたお雛様を観賞。お天気も良かったので、気分良く街中を一回り。まだまだ見ていないところもあるので、第2ラウンドを計画中。今度は家人を誘って。
長岡藩主牧野家ひな人形
藩主のお雛様とは比べようもないが、我が家のお雛様も、「お道具」は母の雛飾りの一部。昭和の初め頃のもということになるだろうか。小学1年生か2年生くらいだったと思うが、遠方にある母の実家を訪ねた時、祖父が「お前のお母さんのお雛様がしまってある箱だから、この中から好きなものを持って行きなさい。」と言われ、持ち帰ってきたもの。家に戻ってから、「これをもらってきたよ。」と家族に見せたら、「なんでお雛様を貰ってこないで、箪笥と長持ちを貰ってくるの?!」と両親にあきれられたのを思いだす。その後、残りのものを貰うなどということも思いもせず、「宅急便で」などという時代でもなかったので、こうして箪笥と長持ちだけが手元に。今では祖父母も伯父も亡くなってしまい、家も改築されてしまって、我が家に来たもの以外はどうなったのだろうと気になっていたのだが、たくさんいる従姉妹の一人が持って行ったらしいとのこと。いつか「箪笥」の持ち主のお内裏様とお雛様に対面したいと思っている。
a message from a niece [雑記]
謹賀新年
大晦日から昨日にかけて雪。今日も雷と雨。
毎年の事だが、あっという間に12月も終わり、慌ただしいまま年を越す。時節柄か、昨年のX’mas前あたりから、いつも購読させてもらっている海外ブロガ―の皆さんが日々の思いをいつもよりは長文でポスティングしているのを読み、共感したりなるほどと思ったりしている。忙しい生活の中、その時々の気持ちや考えを素直にかつ的確に表現していて、心を動かされる。年齢をみるとまだ30代の人もいたりして、つくづく自分の未熟さを思い知らされることも多い。日常に追われ、何事にもじっくりと向き合うことが少なくなってきた今日この頃。今年は、彼女たちのエネルギーと地に足のついたライフスタイルに触発されつつ、少しでも前へ進めたらいいかな、と思っている。
小学3年生の姪からの年賀状に「今年も元気にすごしてください。」と。ちょっとだけ「上から目線」??のメッセージに元旦早々笑わせてもらった。はいはい、まずは健康第一に過ごしたいと思います。
on a sunny Sunday [雑記]
Morris & Chaucer [雑記]
新潟県立近代美術館で開催中の「象徴派―夢幻美の使徒たち」展へ。
ゴーギャン、ドニなどの絵画から、ミュシャ、ロートレックのポスター、ガレのガラスと、様々なジャンルに渡る作品200点余りが展示されている。「象徴派」という言葉でまとめられてはいるが、作風やスタイルはそれぞれ。時や場所とともに表現方法も変化し、また「象徴」も個々の創作の次元により異なるとのことで、なかなか定義は難しいようだ。
数ある作品の中で、すっかり見惚れてしまったのはケルムスコット・プレス社の『ジェフリー・チョーサー作品集』。白豚皮の表紙に紙の裁断面は金押し。バーン=ジョーンズの精密な挿絵、ウィリアム・モリスの植物柄の縁取りとカリグラフィー。紙面は白黒だが、そのコントラストがまた素晴らしい。とにかく美しい本で、他のページもめくってみたい衝動に駆られるが、当然しっかりとガラスケースの中に収まっていて触れる事は出来ない。”Arts and crafts” の提唱者であるモリスが目指していた「美しい家」。そこに置くための「美しい本」も自ら作ったというわけである。ここ最近は電子書籍のお世話になっているが、こういうものを見ると紙の本ならではの楽しみがあるということを思い知らされる。挿絵は入っていないが、実家の本棚に眠っている我がチョーサーのカンタベリー物語も引き取ってきて読み直してみたくなった。
モリスの植物柄は今見ても古い感じがなく素晴らしい。モリス社の壁紙や家具に囲まれた部屋で読書、といけたら最高なのだけど…。
reunion [雑記]
お盆に東京在住の友人が帰省するというので、急遽女子会を設定。「美味しいもの食べよう!!」と会場選びに盛り上がっていたところ、男性クラスメイトの知るところとなり、男女まじえてのミニ同級会のようなことをすることに。何せ急な話で、とりあえず連絡のつく人に声をかけ、12人が参加。昨年秋の同期会から1年を経ずして再会の機会を得る。
参加者全員とりあえず元気で何よりだが、年代からか仕事・親の介護・孫の誕生・夫婦間の関係など、状況はみな違う。若い頃は同じように見えた人生も(もちろん同じわけはないのだけれど)、今では色々。一人ひとりが違う道を進んできのだ、ということを実感する。翻ってわが身を思う時、後悔ばかりが先に立つが、過去の結果は自身で引き受けるしかなく、後戻りもできないわけで、修正できるところは修正しつつとにかく前に進むしかない、ということ。そう思うと、お盆参りも自然と真摯な気持ちで祈る気持ちに。何はともあれ、集まりの最後は「健康一番。楽しくやろう!」と言い合って別れる。
会津に日帰り旅行した、と友人から長門屋さんの「貝千年」が届く。ハマグリって、本当に二枚がぴたりと合うんだ!!今更だけど…。
ご褒美 [雑記]
Aug. 3, '12 / iPhone camera
ほとんど雨も無く晴天続きの毎日。今日は少しだけ気温が低めで、体もちょっとリラックスしているよう。
来客・花火と大騒ぎの長岡まつりもなんとか終了。今年も花火の場所取りのため、炎天下5時間近くも信濃川の堤防で過ごす。有料自由席券はget していたものの、現地まで一人で荷物を担いで歩き、開場時間にたどり着いた頃には既に大方の場所は埋まっていて、それでも位置だけは打ち上げ場所の正面になるところを何とかキープ。後は暑さとの闘い。ひたすら花火開始を待つ。日頃堅守している日焼け対策ももうどうでもいいとヤケになっているうち、夕方には風も少し吹いてくれて、何とか生き延びる。そして頑張ったご褒美か、素晴らしい夕日が。太陽がゆっくりと山の向こうに落ちていくのをただただぼんやりと眺めて最後の待ち時間を過ごす。
もちろん花火は最高!! 花火大会締めくくりのフェニックス花火では、市街が花火で囲まれたようで圧巻。客人も家族も大いに喜んでくれて、場所取り役としては一安心。
暑さはまだまだ続くだろうが、お祭りが終わり自分の夏は終わった感じ。あとはお盆か…。
来客準備と猛暑でお休みしていたウォーキングも再開しないと。
an experiment [雑記]
iPhone camera
空梅雨とか言っていたが、ここ数日は降ったり止んだり。日課のウォーキングもお休み。
読書の方は最近ずっと良い作品にあたりついていてラッキー。今はまたスコットランドへ心は飛んでいる。今回は過日のジャコバイト運動からずっと遡って14世紀Bannockburnの戦いのお話。この時期がテーマの小説は過去にも色々読んだけれど、Robert de Brus (のちのロバート1世)本人が登場するお話は始めてかも。作品については後日多読報告で(の予定)。
いつも読ませてもらっているアメリカ発のブログも既に6月から夏休みに入っていて、週末の朝のお楽しみだったのが一つ減ってしまった。身辺では花火大会の準備も着々と進んでいて、この梅雨が明けたらこちらも夏本番ということになるわけ。東京の姪から「花火に行きたい」との打診あり。本格的に暑くなる前に大掃除しないと…。