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大先輩 [英語多読]

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一時的な寒気らしいが、とにかく寒い。真冬の身支度をして暖房もON。あの爽やかな秋の空気はどこへ行ったのだろう。コスモスもバラも何だかずいぶん遠いことのような気がしてしまう。

今回は多読の番外ということで和書のご紹介。

大先輩である知人が本を上梓された。今までも何冊か出版されておられるが、その都度著書を届けていただいている。新潟県、特に地元中越地方の食文化を中心に研究をされている。古い文献を読み解き、そこから当時の人々の生活を読み取っていく。一朝一夕にはできないことで、日々のたゆまぬ研鑽の成果が本の中に凝縮されているということである。そう考えると、毎回いただいたご本の扉をめくる時は背筋を正して読ませていただかなくては、と思う。人生のお手本となる立派な先輩があり、時折はお話をさせていただく機会があるにもかかわらず、無駄な日々を過ごしていることを猛省せねば。私のようなこれといって才能もない凡庸な人間でも、それなりに毎日の地道な努力の積み重ねが大事ということ。当たり前のことのようだが、なかなか難しいことでもある。

今回の著書はこちら。

『柏崎日記』に見る食風景―幕末下級武士の喰倒れ日記 『柏崎日記(抄)』本文訳注

『柏崎日記』に見る食風景―幕末下級武士の喰倒れ日記 『柏崎日記(抄)』本文訳注

  • 作者: 田中 一郎
  • 出版社/メーカー: 新潟日報事業社
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本

伊勢桑名藩が、新潟県内に持っていた飛び領地を管轄するため柏崎に「柏崎陣屋」を構えていたが、そこに勤務していた渡部勝之助の日記から江戸時代の生活を見ていくというもの。9年間にわたる日記で、三重県の重要文化財に指定されているそう。少しずつ読み進めているが、後半の日記本文の部分をパラパラと見ていると、キノコ採りに行ったことや味噌づくりをしたことなどが書かれており、なかなか面白い。海と山両方の幸に恵まれた柏崎で、勝之助達が何を食べていたのか、興味津々、先を読むのが楽しみだ。


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コメント 2

あさmi

今の便利な世の中とは違って
昔の食生活は土地によって違っていたんでしょうね~
柏崎では山菜やキノコ、魚や海草は今でも採って食べてるので、
それは昔から変わらないのかな。
というか、江戸時代から今も同じものを食べてるのかもって改めて思うと
すごいな~って思います。
私も無駄な日々を過ごしていること、反省しなくては~
やっぱり何事も積み重ねですよね。
わかってはいるけど、年々、楽な方へばかり考えてしまいます。
by あさmi (2010-10-29 00:32) 

masahime

>あさmiさん
人間の生活そのものというのは実はあまり変わっていないのかもしれませんよね。特に食に関しては。色々集まりがあったりして、お酒も結構飲んでいたようすですし(笑)。生活は大変だっただろうけれど、それなりに生活を楽しんでいたんだなぁ、とあらためて気付かされます。世の中が進歩したからといって、人間が幸せになったとは言えないところも多いわけですし。

最近は反省ばかりです(汗)。今まで何をしてきたのかな、と。そう考えると落ち込んでしまいがちなので、最低限ネガティブにはならないように気をつけようと思っています。
by masahime (2010-10-31 15:10) 

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