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The Shadow of the Wind [英語多読]

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肌寒くなってきて、家の中でも居場所が無い感じ。冷たい麦茶から、朝一番にお湯を沸かして熱いお茶を入れる生活に戻る。あの暑さがうそのよう。

秋の夜長にピッタリの名作に巡り合った。多読報告749~752冊目。

The Shadow of the Wind

The Shadow of the Wind by Carlos Ruiz Zafón

原作はスペイン作品 英訳版。

舞台は、第2次大戦直後のバルセロナ。10歳になったDaniel は古本屋を営む父に連れられ " the Cemetery of Forggoten Books" (忘れ去られた本の墓場)を訪れる。そこは秘密の場所で、そこに行ったこと・そこで見たことは決して人に話さないと父に約束させられる。さらに父は、そこにある膨大な数の本の中から自分の気に入った本を1冊選び、一生涯その本を大切にするようにとDaniel に言う。そしてDaniel が選んだのが "The Shadow of the Wind" 。家に持ち帰り早速本を読んだDaniel はその作品に魅了されてしまうが...。その本との出会いが彼の運命を変えることになる。

ミステリアスなストーリー展開に、読者はあっという間に物語の中に引き込まれて、Daniel と一緒にバルセロナの裏路地を真実を求めてさまよっている感じに。怒りと過去にとらわれた人達がどんどん破滅への道をだとり、やがてDaniel 自身の人生とも交差する。絶望の果てに見えてくるものは、無償の愛。その惜しみない愛を与えられているものにのみ希望がもたらされる。

物語の素晴らしさもさることながら、季節やバルセロナの街の描写がなかなかいい。思わず戻って読み返してしまう表現もたくさんあったが、考えてみれば英訳本なので、原作のみならず翻訳も素晴らしいということになるのだろうか。こういう作品に出会うとつくづく「原作で読みたい!!」と思うのだが、英語一つも満足ではない状態ではとてもスペイン語までカバーできず、残念。

バルセロナはいつか機会があったら行ってみたいところの一つ。今回の作品でも、この町の持つ力というようなものが一つの要素にもなっている。そういえば友人の中で「バルセロナでプロポーズされた」という人が2人いる。独特な雰囲気があるそう。2人のうちの1人はアメリカ人なので、その独特な雰囲気に心動かされるのは日本人だけではないということのようだ。私も若いうちに行っていたら人生変わっていた??!!

Lover Avenged: A Novel of the Black Dagger Brotherhood

Lover Mine (Black Dagger Brotherhood Series)  Lover Avenged: A Novel of the Black Dagger Brotherhood

 Lover Mine (Black Dagger Brotherhood Series)  

by J. R. Ward / Paranormal

"The Black Dagger Brotherhood" シリーズ7・8巻。

大好きなバンパイアシリーズ。毎回様々な過去・重荷を背負うヒーロー達が登場するが、今回の2人も過酷な運命を生まれながらに背負っている。このシリーズの面白いところは、今までの作品のヒーロー達がずっと登場し続けるところで、そういうシーンでは古くからの友人にあったような感じがして、思わず嬉しくなってしまう。あらたなメンバーも加わり、まだまだお話は終わりそうにない。次が楽しみ。

Wicked All Day

Wicked All Day by Liz Carlyle / Historical

シリーズとはうたっていないが、こちらも登場人物と人間関係がずっと継続している作品。今回からは以前の主人公達の子供世代にお話が移っている。自分でメモ代わりに付けている家系図も、ここまで広がってくると手がつけられない状態だが、まだメインキャラクターのGeorgeのお話が登場しないので、こちらも続きがあるということのよう。


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あさmi

またまたおじゃましてます!
あ、この場所はおなじみの公園ですね^^!
素敵な写真・・・なんか、絵みたいです。
レンガの塔とベンチと黄色い花のバランスが絶妙です!
私、こうゆうふうに複数のものをバランスよく配置して撮るのが
どうも苦手です・・・汗。
季節はすっかり秋ですね。
私も最近、読書してます。
日本の推理小説(ミステリーってゆうのかな)ですけどネ^^;
by あさmi (2010-10-01 02:00) 

masahime

>あさmiさん
はい、例のあそこです♪
秋らしいと思って撮ってきたのですが、今こうして見てみるとこの黄色い花はもしかして夏の花の名残りかも...と思えてきました(汗)

私も推理小説大好きです。日本の作家だと一時内田康夫の浅見光彦シリーズとかにはまり、読みまくりました。お勧めがあったらご紹介ください。
by masahime (2010-10-01 13:24) 

あさmi

再びこちらに失礼します~
実は、まさに今読んでるのは浅見光彦シリーズなんですよ~驚!!
旅情モノが面白くて・・・かなりはまってますっ!
あとはベタに東野圭吾とか 笑。
そのうち、自分のblogでもメモってみようと思います♪
ではでは^^/
by あさmi (2010-10-01 22:36) 

masahime

>あさmiさん
お返事遅くなってごめんなさい。

そう、内田さんのを読んでらしたんですか!!
お話に品があって?!良いですよね~。浅見光彦にはずっとあのままで活躍してほしいです。

東野圭吾さんも、機会があれば読んでみたいと思います。
by masahime (2010-10-06 16:23) 

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